風が往き交う場所

カトリックなおばはんの日々の戯書きです。                                   




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今さら、親孝行もなんですが・・・。 :: 2008/05/20(Tue)

  先日、実家の父に、父の日のプレゼントには
  何が欲しいかと電話で尋ねました。
  答えは、「そんなものでいいの?」というほど
  実用的なもの、下着!でした。
  まあ、母が亡くなるころに発見された「死に至る病」と
  3年半を共にして、その不快感に負けそうになる父には
  いちばん必要なものだと思いました。
  母が居なくなった今は、同居している
  兄嫁さんにではなく、実の娘にしか
  頼めないのかもしれないなあ、と悟りました。
  母の最晩年の数年間にも、母の日、誕生日には、
  「素敵なもの」ではなくて、同様の実用品を
  リクエストされたものでした。
  ならば、急ぐのでしょう。早目に送ってあげましょう。

  


父は、もともとおしゃべりなタチの人でしたが、
病気で体が衰え、兄と私から、大好きな自動車の運転の楽しみを奪われてから、
ますます、堰を切ったようにしゃべるようになり、
電話はエンドレスかと思われるほどです。その日も、色々な話をしました。

話は、約30年前に心臓の手術を受けた父が、危険な状態に陥ったとき、
「ICUで見た夢」に至りました。
どうも、父は、それを臨死体験だと思っているようでした。

「一面が明るい緑の世界を見てきて、とても綺麗だった。
 だから、自分は、これからのことを何も怖いと思わない。」


という父に、

「緑って、植物の緑なの?」

と、私が尋ねると、

「いやいや、色だけ。こっちに来い、とも、帰れ、とも言われなかった。」

「ふ~ん・・・

淡々とした娘は、テレビや本で述べられる臨死体験とは、だいぶ違うなあ、と思いましたが、

「そのときは、『こちら』に残らなくてはいけなかったから、誰も出迎えてくれず、
 殺風景な所に通されたのね、きっと。」


と、晴れ晴れと言ってやりました。

「それじゃ、いよいよのときは、お迎えの人がいっぱい来てくれるのかあ・・。」と、父。

「はいはい、代々のご先祖さまが勢ぞろいで、『よく来たね!』だね。」と、私。

病気が見つかったときの医師の話では、高齢でもあり、過去に心臓手術を受けた
父の体力を慮って、手術や放射線や抗がん剤治療は避けるとのことでした。
投薬だけで、3年は癌が大人しくしていてくれるはず・・との説明でした。

その「とき」が過ぎて、父は、今でも、身の回りのことは自分でこなしています。
長い「小康」の日々、父はのんびりと、「あちらのこと」を、自分なりに解釈して、
楽しげに語ってくれるので、私もホッとさせられていますが、
この世で出会った親子として、ますます大事な時間を過ごしたいと
願わずにいられない今日このごろです。

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