風が往き交う場所

カトリックなおばはんの日々の戯書きです。                                   




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叔父に書いた手紙 :: 2009/11/28(Sat)

P1000399.jpg  叔父様

 父の四十九日法要の折、
 カトリックでは死後のことを
 どう考えているのかと、
 尋ねられながら、私は十分に
 お応えすることが出来ません
 でした。
 「死」は、生まれつきの
 現実逃避型の私の得意分野だと
 思っておりましたのに、
 私は答えられませんでした。

 振り返りますと、洗礼を受けて以来、
 むしろ私は、
 「信仰者として、今をどう生きるか」
 ということの方を教えられてきた
 ように思います。

これは生まれつき、思い出に耽ったり、過去を後悔したり、地に足を付けずに
夢を追う傾向のある私には、難しいことでした。世の中を生き辛いと感じている分、
私には「娑婆」で生活することの方が辛いのだろうと感じられます。

でも、「今を生きること」を心がけて生活するうちに、それまで折々に思い描き、
憧れてきた天国での生活に意識が向かい過ぎることはなくなりました。
ご大層な理由は何もなくて、「今、このときを生きる」ことを心がけたら、
凡人の私は、それだけで生活がいっぱいになってしまったのです。

私の理想の境地は、アッシジの聖フランシスコの「太陽の賛歌」ダウン(「続きを読む」参照)
ですが、父や母の死を体験して感じますのは、計画通りの死を迎えられる人は、
極めて運が良いのだろうな、ということです。

兄は、両親の死から、「死は奪うもの」だと悟ったと言いました。
それは、遺族から奪う、というより、亡くなっていく本人から命を奪い取るものだ、
という意味だと、私には聞こえました。
それと同じことを意味するのかは分かりませんが、父の死も母の死も、
私たちきょうだいには、あまりにもあっけないものでしたから、
私は私で、自分の命さえも借り物に過ぎないことを思い知りました。

そして、自分が死を迎える瞬間さえ、自在に操れない私には、やはり、
与えられた今を丁寧に生きるという難しい課題を日々こなしてゆくことしかない、
と確認したように思いました。いかに苦しみ、いかにジタバタしても、
それはそれで、「私に与えられたみ旨を完全に果たしたこと」と
受けとめるしかない、と観念致しました。

叔父さんが得たいと思われた内容と合致するかは分かりませんが、
遠藤周作の「死について考える」(光文社文庫)を同封させて戴きました。
遠藤周作は、どちらかといえば嫌いな作家でしたが、この本を読んで以来、
弱い者に対して、あたたかい眼差しを持ち続けた人だったのかもしれないと、
見直すようになりました。読みやすい本です。
それから、私は、玄侑宗久さんのファンです。玄侑さんは、滝桜で有名な三春町の、
臨済宗の福聚寺の副住職でもあります。小説「アミターバ―無量光明」(新潮文庫)は、
死に臨んで、生と死の間にある人の「魂」を、玄侑さんの観点から描いています。
母が亡くなった後に知って、読みました。

ある神父様は、「神はできごとを通して語られる」と教えて下さいました。
それは、「あのできごと」や「このできごと」を指さして、
「ほら、あれも」「ねえ、このことも」と説明できることではなくて、
一人一人が直観的に受けとめる以外には、どうしようもないことだと思います。

叔父さんのお心に添えましたかどうか、はなはだ不安ではございますが、
私のない知恵を超えてしまいましたので、この辺で筆を置くことに致しましょう。


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フランシスコ

神よ、造られたすべてのものによって、私はあなたを賛美します。

私たちの兄弟、太陽によってあなたを賛美します。
太陽は光をもって私たちを照らし、その輝きはあなたの姿を現します。

私たちの姉妹、月と星によってあなたを賛美します。
月と星はあなたのけだかさを受けています。

私たちの兄弟、風によってあなたを賛美します。
風はいのちのあるものを支えます。

私たちの姉妹、水によってあなたを賛美します。
水は私たちを清め、力づけます。

私たちの兄弟、火によってあなたを賛美します。
火はわたしたちを暖め、よろこばせます。

私たちの姉妹、母なる大地によってあなたを賛美します。
大地は草や木を育て、みのらせます。

神よ、あなたの愛のためにゆるしあい、病と苦しみを耐え忍ぶものによって、
私はあなたを賛美します。
終わりまで安らかに耐え抜くものは、あなたから永遠の冠を受けます。

私たちの姉妹、体の死によってあなたを賛美します。
この世に生を受けたものは、この姉妹から逃れることはできません。
大罪のうちに死ぬひとは不幸なものです。

神よ、あなたの尊いみ旨を果たして死ぬ人は幸いなものです。
第二の死は、かれを損なうことはありません。(第一の死→洗礼の事 第二の死→肉体の死の事)

テーマ:聖書・キリスト教 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 今日の想い
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