風が往き交う場所

カトリックなおばはんの日々の戯書きです。                                   




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「あなたはしかし、そこに渡って行くことはできない」 :: 2009/11/16(Mon)

近隣の大学の風景 「『これがあなたの子孫に与えると
 わたしがアブラハム、イサク、
 ヤコブに誓った土地である。
 …あなたはしかし、そこに
 渡って行くことはできない』
 主の僕モーセは、主の命令によって
 モアブの地で死んだ。…今日に
 至るまで、だれも彼が葬られた
 場所を知らない。」
                               (申命記34:4-6


「自分がここに居てもいいのか」ということについて、いつもどこでも自信のない私が、
どうにかこうにか、現在籍を置いている教会につながっていられるのは、
教会のために尽力している皆さんの、とても真似ができないような立派さに
圧倒され、感動してのことではない。

身近な場所に居るその方々が、自分の弱い部分や人には話したくない部分を、
黙って受け止め、耐えていることに、ふとしたときに気づかされたりすると、
自分の甘さを思い知り、普段は感じないような力を与えられることがあるからだ。

エジプトに寄留していたイスラエルの民を率いて、約束の地カナンに導くように
神から命じられたとき、モーセは飽くまでも逃げ腰で、
「だれかほかの人を見つけてお遣わしください。」と願い出たほどだった。
約束の地を目指す荒れ野での40年間の旅の間、イスラエルの民は
繰り返し自分の境遇を嘆き、神にもモーセにも不満を隠さない。
頑なな民イスラエルに対して、怒りを露わにされる神に、
モーセが執り成す場面が聖書にはたびたび描かれている。
が、モーセ自身は約束の地を目前にして、神に対する誤った態度ゆえ(民20:2~13)に、
その地に入ることを赦されなかった。
顔と顔を合わせて語り合うほどに、神に愛されたモーセが、なのだ。

日々生きている私は、どちらかといえば、旧約聖書に描かれるイスラエルの民に近い。
何か事があれば、それまでのパステルカラーに染められていたような心ほしぃぃっ
一瞬にして「暗転」ガーンする。日常からの「脱走」を模索したりするが、それも、黙ってはできない。胸に納めておくことができないのだ。「放っといてかお」という顔をしつつ、愚痴らずにはいられない。
そして、「いま」ではない、過去と未来に思いを馳せる。アップロードファイル

モーセは殺人を犯して、アラビア半島に逃亡していた罪人だった。逃げ腰で臆病な面もあった。
エジプトに寄留していたイスラエルの民の中には、モーセを超えるような、
見るからに立派な人物が他にいただろうに、神は敢えてモーセを選ばれた。
神はモーセを選んで、「わたしはあなたとともにいる。」と言って、モーセを愛された。

不勉強な私には、どうして神がモーセをお選びになったか分からないけれど、
逃亡者モーセに神が声をおかけになった場面と、
いちじくくわの木からご自分を見ていた徴税人ザアカイに向かって、
イエスが「おりてきなさい。」と声をおかけになった場面とが重なって見えてならなかった。
あろうことか逃亡者であった自分の名を神から呼ばれて、モーセは深く一気に癒されたのだと思う。
神は、罪人モーセを「はらわたが苦しむ」ほどに憐れまれたのだと思う。
癒され回心したモーセには、神が自分を大事にしてくれる心を疑う余地などなかった。

反抗を繰り返すイスラエルを、神はモーセの必死の執り成しによって、
何度もお赦しになったのに、愛する僕モーセのただ1度の誤りを最後までお赦しにならなかった。
カナンを目前にして、神がやはり自分をお赦しにならないことを改めて告げられて、
その状況を、モーセはどのように受けとめたのだろうか、と思う。

モーセがどのように「先祖の列に加えられている」のかは、「神様の勝手」だが、
その死の直前に見渡した、「地上の約束の地」以上に美しく善きことに、
モーセが招かれていることを、地上の生きものである私は願う。

それにしても、神によって癒されたモーセは、それでも、すべてを胸に納めたに違いない。
その一方で、今を生きる私は、私のことをも、
神が日々憐れんでくださっていることを自覚すべきなのだろう。


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